ビフィズス菌

年齢による腸内細菌のバランスの変化

・生まれた直後のヒトの腸内には細菌はいない(無菌状態)ですが、すぐに大腸菌や腸球菌が住みつきます

・生後3~4日もたつとビフィズス菌(善玉菌)が現れて増殖し、大腸菌や腸球菌は少なくなって、腸内細菌のバランスが保たれるようになります。

・赤ちゃんの腸内は、母乳やミルクに含まれる乳糖をエサにして善玉菌の代表であるビフィズス菌優性の状態になります。しかし、離乳してさまざまな食事をとるころから、そのバランスは大人に近いものになっていきます。

・ビフィズス菌自体も、乳児型から大人型に変わります。  

成年期を過ぎて老年期にさしかかったころからビフィズス菌が減少し、ウェルシュ菌などの腐敗菌や大腸菌、乳酸桿菌が増えていきます。

ビフィズス菌の減少

ビフィズス菌は乳児の時に最も多く、腸内細菌のほとんどを占めています。

しかし、歳をとるにつれビフィズス菌は減少し、成人になると腸内細菌の10%程度まで減ってしまいます。

(資料:光岡知足「腸内細菌の話」(岩波新書))

ビフィズス菌は赤ちゃんの時は多いのに、どんどん減っちゃってる。悪玉菌は増えてるよ。

 

 

「なお、人間の細胞の数は37兆個くらいと言われていますから、腸内細菌の数のほうが圧倒的に多いんですね。

 

中高年以降は悪玉菌が増加、高齢者はビフィズス菌は極めて少なくなります。
加齢の影響だけでなく、食物繊維不足の食生活や運動不足、日々のストレスによってビフィズス菌は減少、反対に悪玉菌を増加させることにつながってしまいます。

 

似ているようでもこんなに違う ~ビフィズス菌と乳酸菌~ 

  ビフィズス菌 乳酸菌
腸内細菌に占める割合
(成人の場合)

10%程度

1%以下

ヒトの大腸内でのビフィズス菌と乳酸菌の菌数割合 99.9% 0.1%
生息場所

ヒト・動物の腸管

ヒト・動物の腸管
発酵食品(乳製品、漬物など)
菌の形 多形性(分岐状、V字状、Y字状など) 桿状または球状
酸素に対する性質 酸素があると発育しない(偏性嫌気性) 酸素があっても発育する
(適性嫌気性)
主な代謝産物 乳酸+酢酸 乳酸

 

ビフィズス菌は、主に人間や動物の腸内に存在する乳酸菌の仲間で、善玉菌の代表格です。
特に乳児の腸内に多く存在しています。他の乳酸菌と違い酸素を嫌う性質があり、発酵すると乳酸だけではなく酢酸も発生させることから、乳酸菌とは別の種類とされることもあります。

ビフィズス菌が占める割合がとても大きくて善玉菌の最大勢力なんだね。

 

ビフィズス菌の働きと種類

腸内で有害な菌の繁殖を抑え、腸の働きを良くしお腹の調子を整えてくれます。

乳酸、酢酸を作るだけでなく、葉酸などのビタミンB群を作る働きもあり、さまざまな栄養素の吸収も助けます
ビフィズス菌の種類は約50種に分類され、菌の種類によって生息する場所も異なり、またヒトと動物でもビフィズス菌の種類は異なります。
ヒトの腸内からはB.longum、B.adolescentis、B.breveなど約10種類のビフィズス菌が発見されています。

 
酢酸の殺菌力

ビフィズス菌が作る酢酸には、強い殺菌力や腸の粘膜を保護する作用があります。

特に酢酸を作る能力の高いビフィズス菌では、病原性大腸菌O157による食中毒の予防効果があります。

酢酸はお酢として飲むこともできますが、お酢は消化の途中で吸収されてしまい大腸まで届きません。
大腸での働きを期待するのであれば、大腸で酢酸を生成するビフィズス菌を増やすことが重要です。

ビフィズス菌が増えるといいんだね。増やす方法は?

 

はい。

 

ビフィズス菌の増やし方

・ヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物、味噌など、ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品を直接摂取する。
・善玉菌を継続して腸内に補充すると効果的であるため、毎日摂取することが好ましい。

・ビフィズス菌は酸に弱い為、経口摂取によって生きたまま腸まで届けることが難しい。
・腸内に元々存在しているビフィズス菌を増やすには、ビフィズス菌の餌となるような食物繊維やオリゴ糖などを食べることが有効的。
・オリゴ糖は小腸で吸収されずに大腸まで届き、善玉菌の栄養源となって増殖を促します。

オリゴ糖の代表的な種類と多く含まれる食品

フラクトオリゴ糖(ゴボウ、バナナ、玉ねぎ、にんにくなどに多い)
ガラクトオリゴ糖(牛乳や乳製品に多い)
大豆オリゴ糖(きな粉、大豆、豆乳、味噌などに多い)
イソマルトオリゴ糖(蜂蜜などに多い)

 

 

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